ミノキシジルの使用により、一時的に脱毛することがあります。
これは「初期脱毛」と呼ばれ、薬剤によって古い髪が新しい髪に生え変わるときに起こる脱毛です。
このページでは、ミノキシジルによる初期脱毛がいつまで続くのか、1日にどれくらい髪が抜けるのか、この時期を乗り切るための対策についても解説します。
現在、初期脱毛でお悩みの方は、ぜひこのページをご覧いただき、前向きに治療を続けてください。
ミノキシジルの初期脱毛
ミノキシジルによる初期脱毛は、薬の効果で新しい髪が生える途中で起こる脱毛です。
しかし、薬が効いていても、抜け毛が増えるのは気になるものです。
これを克服するためには、まず、抜け毛がいつまで続くのか、全体の期間を確認する必要があります。
初期脱毛は、治療後10日~1ヶ月後に始まります
ミノキシジルの治療を開始してから10日~1ヶ月の間に初期脱毛が確認されました。
通常と比較した抜け毛の量です。
抜けた毛の本数
通常:50~100本/日
初期脱毛:200~300本/日
抜け毛の量が通常の2~3倍と多いので、髪が薄くなるのではと心配になるかもしれませんが、これは髪を強くするための育毛の過程なので、ここでストレスを感じることはないでしょう。
初期脱毛は1~3ヶ月程度続きます
初期脱毛症による脱毛は、通常1~2ヶ月、長引くと3ヶ月くらいまで続きます。
毎日抜け毛を見るので大変ですが、この時期に治療を止めないことが大切です。
ただし、初期の脱毛期間では、失われる毛量は全体の10%以下であり、その下に新しい毛が生えてきます。
抜け毛が偏っているのでわかりにくいのですが、せいぜい10%弱の毛が抜けると思い、リラックスして過ごすことがこの時期を乗り切るコツです。
治療を途中でやめるとどうなりますか?
初期脱毛の時期にミノキシジル(フィンペシア)治療を中止すると、順調に成長していた新しい毛根が成長しなくなります。
すると、初期脱毛後に成長すべき毛髪が成長しないため、AGAによる脱毛と相まって、さらに薄毛が進行することになります。
したがって、最初の抜け毛が終われば、強い髪が生えてくると信じて治療を続けることが大切です。
初期脱毛が完了したら、土台作り!
最初の1~3ヶ月の脱毛を乗り越えれば、あとは髪が成長するのを待つだけです。
最初の抜け毛が始まった直後から、抜け落ちた部分にはすでに新しい髪の成長が見られ、他の髪も徐々に追いかけてきます。
発毛の日がすぐそこまで来ていることを実感できるのです。
毛根から新しい髪が出始めるので、頑張ってミノキシジルを使い続けましょう。
治療開始から3~6ヵ月後、髪の成長が始まります
ミノキシジルの治療を始めてから、効果を実感できるようになるまでには、3~6ヶ月かかります。
一般的に髪の毛は1ヶ月で1cm伸びると言われていますので、発毛を実感できるのは2~3cmになってからとなります。
治療開始から効果が出るまでの期間
1~3ヶ月(休止期)+2~3ヶ月(成長期)=3~6ヶ月
初期脱毛前の休止期後半にあった毛髪が多い場合、早ければ治療後3ヶ月目には新しい毛髪の成長を確認することができるかもしれません。
ここまでくれば、日常的に発毛を実感することができるようになります。
初期脱毛の時期を乗り越えて、日常生活を楽しんでください。
そもそも、初期脱毛はなぜ起こるのでしょうか?
初期脱毛は必要な脱毛だとわかっていても、やはりつらいものです。
しかし、初期脱毛が起こるのには、本当に理由があるのです。
初期脱毛が起こる理由と、治療を継続しやすくするメカニズムを知ることが大切なのです。
ヘアサイクルを正常な状態に戻す
薄毛になると、ヘアサイクルの成長期が著しく短くなります。
ミノキシジルには発毛効果があるため、下から新しい髪が生え、休止期から髪が押し上げられる形で脱毛します(初期脱毛症)。
初期脱毛は、ヘアサイクルが正常に戻ったときに起こるもので、ミノキシジルが効いている証拠となります。
ミノキシジルで治療する場合、初期脱毛は陽性脱毛であることを覚えておくことが大切です。
女性でも初期脱毛が起こることがある
ミノキシジルは男性の薄毛だけでなく、女性の薄毛にも有効です。
つまり、初期脱毛は女性にも起こる現象なのです。
特に女性は髪が長い傾向にあるため、抜け毛が多く見えることがあります。
また、髪質によっては、切れ毛も混じり、排水口の毛量にショックを受けることも少なくありません。
しかし、過度なストレスはさらなる抜け毛を招くこともあります。
あまり深刻に考えず、ストレスフリーでいることが髪のためには大切です。
初期脱毛が発生しない場合もある
薄毛の程度が低い人は、初期脱毛が起こらない。
薄毛が深くない場合、初期脱毛時に抜ける静電気も少ないため、初期脱毛が起こらない(あるいは気づかない)可能性があります。
しかし、初期脱毛がないからといって、ミノキシジルが効かないというわけではありません。
休止期毛の割合には個人差がありますので、初期脱毛の有無で治療を続けるかどうかを判断するのはやめましょう。
ミノキシジル内服薬とミノキシジル外用薬では、初期脱毛の程度は違うのでしょうか?
内服薬でも外用薬でも初期脱毛は起こりますが、一般的には内服薬の方が初期脱毛が多い傾向にあります。
内服薬は経口で服用するため、有効成分が直接体内に摂取されることになります。
そのため、初期脱毛が起こりやすくなりますが、発毛効果も高くなります。
健康状態が悪化していない限り、現在服用されているお薬を継続されることをお勧めします。
ミノキシジルによる初期脱毛は2回発生することがある
ミノキシジルによる初期脱毛を2回経験する人がいます。
これは、治療開始後6~9ヶ月頃に起こることがほとんどです。
脱毛のメカニズムは1回目と同じですが、2回目の初期脱毛で抜けた毛は、生えていたのに十分に伸びなかった毛です。
また強く健康的に生えてきますので、前向きに考えて乗り切ってください。
ミノキシジルの初期脱毛対策
初期脱毛の薄毛状態からさらに抜け毛が増えると、他人の視線が集中するのは避けられない。
古い髪が抜けても、頭皮が透けて見える、生え際が後退している、分け目が広がっているなど、見た目に不安を感じる方もいらっしゃいます。
ストレスで抜け毛が悪化しないよう、難易度別に対策をご紹介します。
帽子やウィッグでカバーする
簡単に隠すことができる代表的なアイテムは、帽子やウィッグです。
帽子は、季節によって素材や厚みの違うものを選ぶことができます。 スタイリッシュなアクセントを加えることができます。
流行の変化に伴い、ウィッグもファッションアイテムになりつつあります。
フルウィッグ、部分ウィッグ、自由な長さのウィッグなど、昔に比べてウィッグの種類も多くなりました。
帽子もウィッグも、その時々の気分に合わせて、アレンジの仕方を変えれば、また違った印象になるのではないでしょうか。
髪型を変える
この機会にあえて髪型を変えてみるのも良いでしょう。
おすすめのヘアスタイルには以下のものがあります。
初期脱毛が目立たないヘアスタイル
男性:ソフトモヒカンやツーブロック
女性:ショートヘアやボブ
男性は全体的に短く切り揃えると薄毛が目立ちにくく、清潔感もUPします。
また女性も、髪が長いと重みで薄い部分が目立ってしまうため短い髪型がおすすめです。
毎日のヘアセットの際も重めのワックスではなく、ヘアオイルを全体に馴染ませてあげると仕上がりも良くなります。
治療中であることをカミングアウトする
必要以上に人の目を気にするのであれば、思い切って「セラピーを受けている」とカミングアウトするのも一つの選択肢です。
勇気がいるし、難易度も高いですが、「セラピーを受けています」と言った方が楽な場合もあります。
また、髪が生えたときに、周りの人が教えてあげた方が楽な場合もあります。
あまり気にしすぎると相手に気を使わせてしまうケースもあるので、孤独を感じたら周囲からカミングアウトしてみてください。
私はそれを使用しましたが、確かに最初はより深刻な脱毛の段階がありましたが、後で大丈夫です。